1974-03-23 第72回国会 参議院 予算委員会 第15号
その時代は、政府が一生懸命やってそういう労資協調会等々でいろいろとあっぜんを願ったわけであります。しかし、終戦後の日本、これだけ労働運動が盛んであり、また組織率がイギリス、アメリカに負けないだけの組織を持っている今日は、それだけに政治的、経済的、文化的に組合の諸君もまた責任があるわけであります。
その時代は、政府が一生懸命やってそういう労資協調会等々でいろいろとあっぜんを願ったわけであります。しかし、終戦後の日本、これだけ労働運動が盛んであり、また組織率がイギリス、アメリカに負けないだけの組織を持っている今日は、それだけに政治的、経済的、文化的に組合の諸君もまた責任があるわけであります。
西尾君のリーダーの、ある銅山の問題とか、松岡駒吉君のリーダーの野田大争議とか、こういう問題を見まして、当時、御承知のとおり日本にできましたのが労資協調会です。いまと違いまして、人権尊重はなし、自由はなし、治安維持法あり、治安警察法あり、そういう中に、あまりの深刻な労働争議に対しまして労資協調会というものができた。
これは、当時の財団法人の労資協調会というのから私は委嘱をされまして、膨大な一つの本になって、今あるかどうか知りませんが、これは私は徹底的に調査をしたことがある。その当時に私が感じたことは、あそこにおる人たちの大部分というものは非常に純真なものだということを言えると思うのであります。